低炭水化物・高脂肪食であるケトジェニックダイエットはアスリートには不向き?
低炭水化物・高脂肪食であるケトジェニックダイエットは
「短時間高強度運動のパフォーマンス向上の助けにはならないだろう」
米国セントルイス大学からの研究報告。
詳しくはこちら
【ケトジェニックダイエットは無酸素的運動に悪影響? 】
糖質制限ダイエットからケトジェニックダイエットを推奨する医師もいらっしゃいますが
まだまだ、議論の余地がありそうです。
個人的には、その人の症状や栄養状況によっては行っても良いと思いますが
長期的には不調だと考えています。
~ケトン体について簡単な解説~
「ケトン体」は、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸という、3つの物質の総称です。
身体のエネルギー源は、ブドウ糖と脂肪(ブドウ糖が主になります)が使用され
脂肪がエネルギー源に称されるときに肝臓でケトン体が生成されます。
以前は、脳のエネルギー源はブドウ糖のみとされていましたが
ケトン体がエネルギー源にもなるということがここ数年でわかってきました。
このことから
「ケトン体を上手く使えば糖質は要りませんよ」という方(医師も含め)
増えてきていいることが現状です。
ただ、糖代謝が上手くできない疾患である糖尿病もケトン体どんどんと生成され
ケトン体濃度は糖尿病に指標にもなります。
そして、ケトン体は酸性の性質であり、人の身体はアルカリ性を保つ方が良いとされており
ケトン体が増えると体調不良を引き起こすことも示唆されています。
また、炭水化物は3大栄養素であり(糖質と食物繊維を合わせて炭水化物)
知識の浅い人では、食物繊維不足になる可能性があります。
糖質とうつとの関係を示唆する研究論文もあり
炭水化物の極端な制限は、精神的にも問題が起きる可能性があります。
おそらく、今回紹介した短時間高強度運動のパフォーマンス低下がみられた原因としては
ケトン体はタンパク質分解に必要な肝臓のエネルギー源にはならない
ということもあるかと推測されます。
また、高強度の運動は無酸素で行うため、糖代謝の役割が大きく
ケトン体が代役できていないのではないでしょうか。
紹介した研究では、高強度の運動とされていますが
持久的な運動にも影響を与えます。
メジャーリーガーのダルビッシュ有選手はTwitterでこのように発言されています。
脂肪燃焼効果が高いとされているため、持久的な問題はないように考える人もいるかもしれませんが
酸素を運ぶ赤血球もブドウ糖のエネルギーを必要としています。
この影響から、持久的な運動にもマイナス要素が含まれると考えられます。
栄養学も取り入れてトレーナーをされている大宮司氏もTwitterで
ケトジェニックについて述べられています。
ケトジェニックは、短期的には必要なケースもありますが
長期的には不向きであり
パフォーマンス向上が目的にはならないと言えます。
ダルビッシュ有選手が行っているのもパフォーマンス向上ではなく
準備としてとらえているのではないでしょうか。
一般の人は、知識不足が否めないため
体調不良を感じたら、即中止することをおススメします。
「短時間高強度運動のパフォーマンス向上の助けにはならないだろう」
米国セントルイス大学からの研究報告。
詳しくはこちら
【ケトジェニックダイエットは無酸素的運動に悪影響? 】
糖質制限ダイエットからケトジェニックダイエットを推奨する医師もいらっしゃいますが
まだまだ、議論の余地がありそうです。
個人的には、その人の症状や栄養状況によっては行っても良いと思いますが
長期的には不調だと考えています。
~ケトン体について簡単な解説~
「ケトン体」は、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸という、3つの物質の総称です。
身体のエネルギー源は、ブドウ糖と脂肪(ブドウ糖が主になります)が使用され
脂肪がエネルギー源に称されるときに肝臓でケトン体が生成されます。
以前は、脳のエネルギー源はブドウ糖のみとされていましたが
ケトン体がエネルギー源にもなるということがここ数年でわかってきました。
このことから
「ケトン体を上手く使えば糖質は要りませんよ」という方(医師も含め)
増えてきていいることが現状です。
ただ、糖代謝が上手くできない疾患である糖尿病もケトン体どんどんと生成され
ケトン体濃度は糖尿病に指標にもなります。
そして、ケトン体は酸性の性質であり、人の身体はアルカリ性を保つ方が良いとされており
ケトン体が増えると体調不良を引き起こすことも示唆されています。
また、炭水化物は3大栄養素であり(糖質と食物繊維を合わせて炭水化物)
知識の浅い人では、食物繊維不足になる可能性があります。
糖質とうつとの関係を示唆する研究論文もあり
炭水化物の極端な制限は、精神的にも問題が起きる可能性があります。
おそらく、今回紹介した短時間高強度運動のパフォーマンス低下がみられた原因としては
ケトン体はタンパク質分解に必要な肝臓のエネルギー源にはならない
ということもあるかと推測されます。
また、高強度の運動は無酸素で行うため、糖代謝の役割が大きく
ケトン体が代役できていないのではないでしょうか。
紹介した研究では、高強度の運動とされていますが
持久的な運動にも影響を与えます。
メジャーリーガーのダルビッシュ有選手はTwitterでこのように発言されています。
シーズン中はオススメしません。自分はケトジェニック中、持久力が結構落ちる感覚があるからです。なのでキャンプイン1ヶ月前には終わらせていました。https://t.co/cBjN6RLTK1
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2018年2月16日
脂肪燃焼効果が高いとされているため、持久的な問題はないように考える人もいるかもしれませんが
酸素を運ぶ赤血球もブドウ糖のエネルギーを必要としています。
この影響から、持久的な運動にもマイナス要素が含まれると考えられます。
栄養学も取り入れてトレーナーをされている大宮司氏もTwitterで
ケトジェニックについて述べられています。
これだけ米が好きと言ってるのに、定期的に『減量期にケトジェニック(糖質制限)はオススメ出来ますか?』と質問してくる方が多い。
— タケ ダイグウジ パフォーマンスコーチ (@takedaiguji) 2018年5月26日
痩せるだけなら勝手にしたらと思いますが、ケトン体の性質知ってたら持久力向上と疲労回復に全く向かないし、全身の酸素供給にデメリットしかないのでNGです。
ケトジェニックは、短期的には必要なケースもありますが
長期的には不向きであり
パフォーマンス向上が目的にはならないと言えます。
ダルビッシュ有選手が行っているのもパフォーマンス向上ではなく
準備としてとらえているのではないでしょうか。
一般の人は、知識不足が否めないため
体調不良を感じたら、即中止することをおススメします。